





2024年の「HELM MOTORSPORTS」はFIA-F4は、過去最多となる4台体制で挑む。新設されたチャンピオンクラスには、第2戦で悲願の初優勝を遂げた森山冬星、2021年のインディペンデントカップ王者で、挑戦を厭わぬHIROBONを擁す。そしてJAF地方選手権タイトルがかけられ、名称一新のインディペンデントクラスは、2022年のチャンピオン鳥羽豊が引き続き参戦し、さらにFIA-F4ルーキーのSAKAI WILLIAMを加えた陣容になる。
スポーツランドSUGOで行われた前大会は、まさに雨に翻弄され続けた。予選は赤旗の連続で、レース1はセーフティカー(SC)スタートでの開始に。レース2は初めてクラスを分けて競われたが、やはりSCスタートでの開始となり、いずれも天候回復が見込めないとして、赤旗にて終了。インディペンデントクラスこそ4周で出されたことで、ハーフポイントながら成立したものの、1周に留まったチャンピオンクラスは不成立。誰もが忸怩たる思いのまま、レースウィークを終えざるを得なかった。
鈴鹿サーキットでの第4大会の延期とも合わせ、今やドライバーのバトルに対する渇望感は頂点にも達しているはず。オートポリスでは本領を遺憾なく発揮してもらおう! なお、今大会には森山と鳥羽の2人体制で臨む。

予選がキャンセルされた後、いったんは晴れ間さえ垣間見え、このまま天候が保たれることを祈ったが、天にまで届かなかった。間もなくレース進行開始というタイミングで雨が強く降り始め、山の向こうからは雷光さえも。13時30分にコースイン開始予定は、まず10分見合わされ、さらに延長。
そして14時2分にはSUPER GTを含めた、全スケジュールのキャンセルが発表された。早めの決定は、天候が回復してもコース上に水が溜まって太い川ができたため、コンディション回復にまでは至らず、さらに雷が鳴り響いていたためだ。ドライバーのみならず、観客の安全を確保するためとあってはやむを得まい。皮肉なことに、この発表からしばらくして雨はやんでいた。

決勝レース第11戦は中止となったが、第12戦は第11戦で用いられるはずだったグリッド順で行われることになった。公式練習を含め、一切走行が許されなかったSUPER GTの予選が早朝に移されたため、FIA-F4もタイムスケジュールが改められ、本来なら8時15分からスタート進行が開始されるはずが、9時10分からとなっていた。
さて天気だが、SUPER GTの予選が始まる前は、うっすら霧に包まれていたが、いざ始まる頃には視界が確保できるまでに回復し、さらに1時間の走行で路面はほぼ乾いていた。FIA-F4も、全車ドライのニュータイヤを履くことに。
しかしながら、レースはSCスタートでの開始に。これに誰より戸惑っていたのが鳥羽だった。というのも、通常のスタンディングスタートに、イメージを膨らませていたからだ。さらに森山にも緊急事態が。グリッド上でリヤをジャッキアップして、タイヤを回しているではないか! メカニックが懸命に作業するも、時間は容赦なく経過し、SCの先導が始まってしまう。
そのSCラン中には、衝撃の光景も! ジェットコースターストレートエンドで鳥羽がブレーキをロックさせ、スピンを喫していたのだ。オフィシャルの助けを借りて隊列に復帰はしたものの、最後尾に退く羽目となる。4周目にリスタートが切られ、1周回ってくると、さっそく2台、もう1周後には、さらに2台を抜いてくる。せめてオーバーテイクショーは披露してもらおうと思った矢先に、鳥羽にはドライビングスルーの指示が……。SC中のスピン停止が理由だった。やむなくペナルティを受け入れると、もう前も後ろも離れた状態に。
そして7周目には森山もピットに戻り、リタイヤを余儀なくされる。パドルシフトのトラブルが原因だった。そして、鳥羽は最終ラップの先行車両のアクシデントにより、最下位は免れたものの11位で、ポイント獲得ならず。ふたりとも最後まで歯車が噛み合ぬまま、オートポリスでのレースウィークを終えた。
ダウンシフトできなくて、ピット出た瞬間から起きていたんですけど、直らなかったですね。一生懸命やってくれたのですが、しょうがないです。いろんな意味で、波に乗り切れなかったですね、今週は。まだ、もてぎもあるので、とりあえず全力で頑張るしかないですね。

タイヤが本当に来なくて、『これ、やばい、やばい』って。ジェットコースターを下って、一気にブレーキかけて、クッと切ったら、そのままスピンしちゃって……という状態です。お恥ずかしい限りです。その前も、スタンディングスタートのイメージだけしていて、スタート練習した時も『これ、相当いいスタート切れるな』って感触だったので、1コーナーまでに勝負つけようと。ここ、抜けないじゃないですか? そう気合入れていたところに、SCスタートだとなって『え〜?』って。そこからますます『どこかで飛び込んで、一発で』という気持ちになっていたから、調子に乗り過ぎていたというか……。次はホームコースのもてぎなので、なんとかしてきます。

天候が土曜日、不安定で全然走れないまま終わってしまったんですが、そんな中で、森山にはマシンにトラブル出ちゃったし、鳥羽さんはSC中にスピンしちゃうし……。ちょっと残念な1週間になってしまいましたが、こういう難しい天候の時に、なかなか合わせ込めないというところがあったりするので、チーム力であったり、データがまだまだ足りないのかもしれません。そういうところを今後、どう改善するかが課題だと思います。残り2大会あるので、そこはしっかり。特に、次は地元のもてぎですし、頑張っていきたいと思います。

FIA-F4
ROUND 11&12QF
COMMENTS
TOSEI
昨日までの状況は最悪だったんですよ、過去いち最悪で。まったく出口が見えなくて、迷走していたんですけど、なんとか最後の1時間のセッションで見つけて乗りやすくなって。これでニュー履けば行けるかなと思っていたんですけど。雨予報で。しょうがないですね。この状況でこうなると、何かしらあると思うので、またミーティングしたり、いろいろやったりして考え直したいと思います。予選ができれば絶対行けたんですけど、決勝はとりあえず上がることしか考えていないので、それだけに集中して頑張ります。
YUTAKA
昨日は、やっぱりまだ、この車の乗り方とか特性がよく分かっていないので、いろんなセットアップを試してみて、『ニュータイヤの時はこう、ユーズドではこんな感じ』っていうことをチームと話し合いながらやっていたんですけど、決まったセットではそこそこのタイムが出ていました。ただ、昨今の傾向としては1本に、きれいにまとめきれていないので、本来のタイムが出しきれていません。逆に言えば、まとめ切れば、それだけの速さがあるというのは自信になりました。今日のレース1は、おそらく雨になるんでしょうが、雨は雨で自分なりに準備はしてきているので、試してみたいと、自分がどこまでできるか。焦らず、なんとか生き残って、トラックの上にいて、最後の結果を受ける形にしたいと思っています。