SUPER GT ROUND 1OKAYAMA2024.04.13-14

SUPER GT
ROUND 1
RACE REPORT2024.04.13-14

HELM MOTORSPORTS、悲願のSUPER GTへ!
開幕戦はポジションアップで完走を果たす

チーム結成から5年目、節目のシーズンを迎える「HELM MOTORSPORTS」は、新たなステージに挑む。国内最高峰レース「SUPER GT」のGT300クラスに、NISMOのオフィシャルパートナーチームとして活動することになった。

これにともない、第1ドライバーにGT500クラスで2度のタイトル獲得経験を持つ、平手晃平を招聘。チーム代表である平木湧也、そして平木玲次の3人でシーズンを戦っていく。併せて、監督には福山英朗が就任。アジア人として初めてNASCARに参戦し、またNISSAN車で数多くの優勝、タイトルを獲得してきた経験を、采配に活かしていく。

マシンはもちろん、レースで勝つための車、NISSAN GT-R NISMO GT3で、信頼と実績のタイヤ、横浜ゴムとの強力なパッケージで優勝、そしてシリーズチャンピオンを目指す。

シリーズは全8戦で競われ、岡山国際サーキットを舞台とする開幕戦は、300kmレースとして開催される。今年SUPER GTは持ち込みのタイヤセット数減、また予選システムの大幅な変更など改革のシーズンでもあるが、新チームにとっては既存のチームとの差を詰める、またとない機会にもなりそうだ。初戦とはいえ、高い志で臨んでいく。

SUPER GT
ROUND 1
QUALIFYING【公式予選】2024年04月13日(土)
【天気】晴れ 【路面状況】ドライ
Q1グループA:
平手晃平/1分28秒200(11番手)
Q2グループ2(ロワー17):
平木湧也/1分28秒262(4番手)
総合結果:
2分56秒462(20番手)
Q1グループA: 平手晃平/ 1分28秒200 (11番手)
Q2グループ2(ロワー17): 平木湧也/ 1分28秒262 (4番手)
総合結果: 2分56秒462 (20番手)

3月16〜17日に開幕前に行われた、公式テストは雨に見舞われ肌寒さを感じる陽気だったが、この開幕戦は金曜の設営日から夏日の気温が観測されるなど、一気に気温が上昇。テストとはまったく違うコンディションで、まずは予選前の公式練習から走り出すこととなった。

開始早々、GT300クラスの1台がマシントラブルからコースサイドにストップし赤旗中断。しかし、その後は各車両とも順調に走行を重ねていく。「HELM MOTORSPORTS GT-R」も、間に7度のピットインを挟みながら順調に周回。平手が22周、平木湧也が23周を走行したが、序盤に平手が記録した1分27秒961がベストタイム。トップとは1.8秒のタイムギャップがあり、予選までのインターバルでどのようにこの差を縮めていくか、チームはセットアップを煮詰めるべく、入念にミーティングを進めていった。

雨に見舞われた昨年と比べ、予選日だけでも700人増の8,500人のモータースポーツファンが集まった岡山国際サーキット。今シーズンは予選方法が大きく変更となり、それまでのノックアウト方式からスーパー耐久で採用されていた、ドライバー2名のタイム合算方式となった。

GT300クラスは台数が多いことからA、Bの2グループに分けて走行し、2人目のドライバーの走行はそれぞれのグループで上位8台の合計16台が「アッパー16」、残りが「ロワー17」と新たなグループに分けられる。アッパー16の下位4台、ロワー17の上位4台は合算タイムを比較して順位の入れ替えが発生する特別ルールも設けられた。

「HELM MOTORSPORTS GT-R」は先に走るグループA。Q1には平手が挑み、午前中の自己ベストタイムからやや遅れる1分28秒200を記録し、11番手となった。この時点でQ2を走る平木湧也が走行するのはロワー17に決定。セッションが進むにつれて路面コンディションが向上したこともあり、1分28秒262と、公式練習での自己ベストタイムから約0.3秒削ってみせ、4番手となる。SUPER GTの初戦ながら、順位入れ替えの可能性がある上位4台に食い込むことに成功した。

だが、結果的にはアッパー16の4台のほうが速いタイムだったために総合順位ではポジションアップならずの20番手。トップともそれぞれが2秒近く離されている結果に、チームは決勝に向けて大幅なマシンセッティング変更を決断した。

SUPER GT
ROUND 1
RACE【決勝レース】2024年04月14日(日)
【天気】晴れ 【路面状況】ドライ
18位完走

SUPER GTでは決勝日の午前中に走行がなく、決勝レースのスタート進行中に20分のウォームアップ走行が設定されているのみ。予選後に大きなセット変更を行った「HELM MOTORSPORTS GT-R」は、この20分という短い間にマシンの感触を確認しなければならない。各チームが決勝に向けてどのような状態でこのセッションを走っているのか、同条件ではないものの、この20分のセッションでクラス8番手のタイムを記録する。

一日の中で太陽もいちばん高い位置を過ぎ、気温は26度、路面温度は42度を示す中、いよいよ82周にわたる決勝レースがスタートを迎えた。スタートドライバーは平手が担当。集団の中でアクシデントに巻き込まれやすい位置だが、経験豊富な平手は危なげなく1コーナーをクリアすると、オープニングラップではひとつポジションアップの19番手に浮上。コース上でGT500クラス、GT300クラスそれぞれに接触アクシデントが発生していたことから、レースはスタート早々にセーフティカー(SC)が入ることとなった。

SCが隊列を離れてレースが再開したのは8周目。平手はここから着実に周回を重ね、前を走るTOYOTA GR Supraの25号車を追い詰めていく。ただしオーバーテイクするだけのラップタイム差はなく、25号車に引っかかる形で数周が展開。34周を終えるところでピットに向かいドライバー交代とタイヤ交換を行った。

ピット作業もまずまずのタイムで、実質の順位はそれほど落とすことなく後半スティントに突入。ステアリングを託された平木湧也は、目の前を走るLEXUS RC F GT3の50号車を追いかけていった。終盤、じわじわと50号車に近づいていく平木湧也。最終ラップではその差が0.3秒を切るところまで近づいたが、惜しくも並びかけるより前にチェッカーフラッグが振られてしまい、オーバーテイクならず。最後は悔しいバトルで終わってしまったが、SUPER GTデビューレースを18位完走という結果で終えることができた。

開幕前のテストとは大きく異なるコンディションの中、コンパクトなレイアウトでアクシデントも発生しやすい岡山での初戦を、「HELM MOTORSPORTS GT-R」は無事に最後まで走り切った。

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COMMENTS

  • DRIVERHIRATE
    KOHEI

    僕にとってはチームを移籍して臨む初戦、そしてチームにとってはSUPER GTに挑む初戦となる岡山を、無事に終えることができました。今回はまずは完走することを目標にやってきましたが、予選・決勝のパフォーマンスをきちんと確認できましたし、収穫の多い開幕戦になったと思います。同じGT-R、ヨコハマタイヤというパッケージを持つライバルとの差も分かりました。予選後に大きくセット変更した結果、ウォームアップ走行の段階でクルマのセットがいい方向に進んでいたことは実感できて、ようやくスタートラインに立てたなと感じました。ここからまたどんどんアジャストしていき、次戦の富士ではもっといいパフォーマンスでまわりと戦えるようにしていきたいですね。

    平手晃平
  • DRIVERHIRAKI
    YUYA

    最後、50号車は抜きたかったですね。ペース的には自分たちのほうが速そうだったのですが、GT300のトップ車両からは周回遅れになっていましたし、そういう他の車両を先行させないといけないタイミングでうまくギャップを広げられてしまったりして、最後にチャンスをつかみきれませんでした。ここまでのテストが雨がらみだったり、気温も低かったりしてドライコンディションで満足にマイレージを稼ぐことができておらず、こんなに気温が高く、タイヤが発動する状態で走ったのは今回の公式練習が初めて、という状況でした。そんな中でクルマのバランスも想定と違っていたので、予選後にかなり大きなセット変更をしましたが、それはいい方向に進んでいたと思います。ただ根本的にはまだ遅いので、そこをまとめられればもう少しいい形にはできるかなと感じました。まずはなんとか無事に1レースを終えられたというのが正直な感想です。今回の目標は完走することだとみんなと話していましたが、終わってみると悔しい気持ちにもなれました。この悔しさを力にして、次戦はよりいいレースをしたいと思います。

    平木湧也
  • DIRECTORFUKUYAMA
    HIDEO

    予選後に大きくセット変更をするのは、決勝前に十分な練習時間の取れないSUPER GTでは賭けのようなものでしたが、クルマの状況は良くなったようです。ようやくまわりと戦えるかな、というところまでは上がってきました。ただ、これだけ高い路面温度でのフルタンクでの走行などはテストではできていませんでしたから、きちんとコンディションに合わせきることはなかなか難しかったです。とはいえ初戦を無事に最後まで走り切ったことでデータは得られましたし、何よりもチームのみんなが悔しいという気持ちを持てたことが大きな収穫です。これを糧にどんどん成長を続けていきたいですね。

    福山英朗

NEXT RACE

シリーズ第2戦は、富士スピードウェイを舞台に5月3〜4日にSUPER GTでは初めての3時間レースとして開催。昨年までスーパー耐久を戦ってきたHELM MOTORSPORTSにとって、長丁場のレースは得意とするところ。今回の悔しさを、絶対に晴らしてみせます!

また、同日にはFIA-F4も開催。今年は4台体制で臨みます。継続参戦の鳥羽豊は欠場ですが、チャンピオンクラスに森山冬星とHIROBON、そしてインディペンデントカップにSAKAI WILLIAMを新たに擁し、いきなりの大暴れを予告します。ご期待ください。

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