FIA-F4 ROUND 4&5FUJI2025.08.02-03

FIA-F4
ROUND 4&5
RACE REPORT2025.08.02-03

レース1とレース2で、揃って対照的な結果になった、富士での第2大会
4人ともレース1でポイント獲得できたことを、今後の自信に!

「HELM MOTORSPORTS」がチーム創設以来、挑み続けているFIA-F4選手権は、2025年に6シーズン目を迎えることになった。4台体制は従来どおり。しかし、ドライバーラインアップには変化がある。

まずチャンピオンクラスには、中井陽斗と岸風児を送り込む。ともにカートレース出身のルーキーながら、オフの間じっくり修行を重ねてきたドライバーだ。そしてインディペンデントクラスにはSAKAI WILLIAMが2シーズン目に挑み、清水剛が新たに加わった。清水は元GTドライバーで、20年ぶりのレース参戦となる。

富士スピードウェイで行われた第1大会は、3レース開催だった。WILLIAMが3レースともに入賞果たし、進化を感じさせたが、ルーキーの中井と岸にとっては苦々しいデビューとなっていた。ともにスタートミスが目立ち、レース2でこそ中井が9位となったものの、満足のいく結果を残せなかったからだ。その一方で、帰り新参の清水はレース勘を取り戻している最中。ジェントルマンドライバーとして、伸び代はまだまだありそうだ。

第2大会の舞台は、引き続き富士スピードウェイ。メインレースのSUPER GTが間にマレーシアでのレースを挟んだため、実に3か月ぶりのレースとなるが、その間行われたテストやデータの見直しで、それぞれ課題も見直すことができたはず。その成果を見せてもらおうではないか!

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QUALIFYING【公式予選】2025年8月2日(土)
【天気】晴れ 【路面状況】ドライ

全国的に連日のように猛暑が続くも、富士スピードウェイのレースウィークも例外とはなってくれず。ドライバーにも、マシンにもハードな戦いとなるのは、もはや不可避だった。

専有走行は木曜日と金曜日に、いつものように各日クラス別と混走で2セッションずつ行われ、ベストタイムはチャンピオンクラスでは、中井が1分47秒751で、岸が1分47秒915。いずれも金曜日のセッション1で記され、ふたりのタイムはほぼ揃ってはいるものの、トップとの差は1秒前後ある。これを予選でどこまで詰められるか。

一方、インディペンデントクラスのふたりも、ベストタイムは金曜日のセッション1で記録された、清水が1分49秒776、WILLIAMが1分50秒539。清水が上回ってきたのは、まさに昔取った杵柄か。これこそジェントルマンドライバーとしての伸び代だ!

今大会はメインレースのSUPER GTがスプリントレース×2という、シリーズ戦としては新たな試みを採用したこともあって、通常とは異なるスケジュールに。いつもは早朝に行われるFIA-F4の予選は、SUPER GTの公式練習の後に行われ、まずはチャンピオンクラスの予選が10時35分からのスタートになった。

中井、岸とも計測1周目から1分48秒台に入れて、1周クールダウンを挟んでからアタックを開始。ともに1分47秒台を連発するも、上位陣はやがて1分46秒台に突入、壁を突破できず。それでも岸がベストタイムを1分46秒166として12番手、セカンドベストタイムを1分46秒170として11番手につければ、中井もベストタイムは1分46秒218で13番手、セカンドベストタイムは1分47秒290で12番手につけることに。トップからも1秒遅れておらず、こと岸に関しては前大会から大躍進を果たした格好だ。同時にふたりとも、ポイント獲得を狙い得る位置でもあるのもまた事実。

インディペンデントクラスでは、WILLIAM、清水ともに周回を重ねるごとタイムを縮めていく格好となっていた。清水は計測5周目に1分50秒を切る、1分49秒806を出して、ようやく肩が温まってきた感もあったが、その直後に赤旗が。WILLIAMにいたっては、まだ1分51秒台に入れるのがやっとだというのに。幸い中断は5分で、残り7分の計測で再開される。

もう、厳しいかと思われたが、WILLIAMはラスト2周のアタックで1分50秒683、1分50秒191をマークし、それぞれセカンドベストタイムとベストタイムとして2レースとも17番手を獲得。そして清水も1分49秒455を記して、これをベストタイムに、そして先のタイムをセカンドベストタイムとして、やはり2レースともに12番手につけることになった。

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  • DRIVERSAKAI
    WILLIAM

    全然乗れていないですね。今回のセットが、ちょっと合っていないというか。昨日、改善方向に持っていったんですが、アンダーステアがすご過ぎて、レースにはまたちょっと考えないといけないですね。もうちょっと改善、解消をしないと難しいかな。でも、頑張ります。

    SAKAI WILLIAM
  • DRIVERNAKAI
    HARUTO

    車のフィーリングが良くなって、いい感じの流れになってきました。路面コンディションも良くなってきて、車も良くなってきているんですけど、まだそこに自分の走りを持ってこられなかったというのが正直なところで、もう少し自分がアジャストしていけば、もっともっと上の順位を狙えたので、そこは悔しいところです。ただ、改善すべき点は明確に見えています。

    中井陽斗
  • DRIVERKISHI
    FUJI

    昨日よりは全然、車は調子良くて、なんとなく自分の走行の仕方も、ちょっとつかめたというのがありました。落ち幅も少なかったので、決勝はここからどんどん上がっていけるのかな、って気がします。とりあえず、できることはやって頑張ります。

    岸風児
  • DRIVERSHIMIZU
    GO

    なんかまだ、この車のこと、うまく扱えていなくて、慣れてきた分、前回よりも上がってきましたが、まだまだという感じです。テストは2、3回しました。だから車うんぬんというより、自分が慣れたという感じですね。まぁまぁ、楽しくやります。

    清水剛

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RACE1【決勝レース 第4戦】2025年8月2日(土)
【天気】曇り 【路面状況】ドライ

SUPER GTの予選後に行われることの多いレース1の決勝ながら、今大会は土曜日のラストを飾ることになった。上空には白い雲が浮かぶようになったが、暑いのはそのまま。そして、今回も45台のフルグリッドで、14周もしくは30分の戦いとなる。

そのレース1は、まさに波乱の幕開けとなった。6番グリッドに並んだ車両を始め、エンジンストールさせた車両が何台もおり、それによる接触はなかったものの、うち1台が再発進なった直後にオイルを撒いてしまったのだ。それもコカコーラコーナー付近まで。セーフティカー(SC)ボードが出され、即座に赤旗に切り替えられることになった。

時間を戻して、それぞれのスタートだ。そつなく決めて、さらに前のストールした車両も難なくかわして、9番手まで上がっていたのが岸。中井もひとつ上げて12番手に。そして、清水がクラス12番手から3ポジションアップ。前に並ぶはずのドライバーふたりがペナルティで降格となったため、15番グリッドに並んだWILLIAMはクラス12番手にまで上がっていた。

オイル処理には思いのほか時間を要し、SCスタートでの再開時には残り時間はもう10分を切っていた。2周の先導後に切られたリスタートで、チャンピオンクラスこそ混乱は生じなかったのだが……。インディペンデントクラスでは清水とWILLIAMの前で、1コーナーでクラッシュが! ふたりとも無事に回避できたものの、SCが導入されてしまう。

そして5周を終えたところでタイムアップ。岸は9位、中井は11位でチェッカーを受けたが、後にペナルティを課せられたドライバーが出たため、岸は8位に、中井は9位に順位を繰り上げることに。そして清水はクラス7位、WILLIAMもクラス8位と、4人全員がポイント獲得に成功した。

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COMMENTS

  • DRIVERSAKAI
    WILLIAM

    スタート、しっかり決めて、あとは避けるところはしっかり避けて、自分なりには割といいレースだったと思います。でも、もう少しレースやりたかったですけど、仕方ないですね! スタートが決まって、何台か前の車、ストールしたんですよ。それをうまく避けることができて、少しずつ順位を上げて15から8まで上げられました。最後の1コーナーも大丈夫でした、イン側通って避けることができたので。

    SAKAI WILLIAM
  • DRIVERNAKAI
    HARUTO

    スタートは無難な感じでしたが、ちょっと反応遅れてしまって。ほぼレースしていないんですけど、もう少しスタート、うまく位置取りしていれば、後ろから抜かれてしまった車もあったので、もう少し位置取りがうまくいければと思いました。最後の入ってくる周に少しプッシュできて、その時に車のフィーリングも少し確認しました。路面が良くなっているのもあって、悪くない感じなので、明日のレースにつなげます。

    中井陽斗
  • DRIVERKISHI
    FUJI

    スタートがなんとか、うまく発進できたので良かったです。とりあえずスタートうまくいきました! 車の調子は全然良さそうな感じだったので、ちょっとSCの入りのところで接触されたりしていたんですけど、特におかしいところはなさそうなので、明日に向けてまた、エンジニアさん、メカさんと話し合っていきたいと思います。明日は9番スタートなので、頑張ります。

    岸風児
  • DRIVERSHIMIZU
    GO

    まぁ、1回もストレート走っていないですよね(苦笑)。なんて言うのかな、若い子がかわいそうですよね、消化不良なレースで。(オイル吹いた車に対しては)全然大丈夫で、1周目のうちに抜いてくることもできました。最後の1コーナーも見えていたんですけど、何がやばかったかというと、外側走って戻る時に、けっこう滑ったんですよ。そこがやばかったですけど、それぐらいで大丈夫でした。だいぶ慣れてきました。

    清水剛

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RACE2【決勝レース 第5戦】2025年8月3日(日)
【天気】晴れ 【路面状況】ドライ

日曜日のレース2もまた、いつもとは異なり早朝からではなく、9時40分からのスタート進行開始となった。チャンピオンクラスの岸は11番手、中井は12番手と、揃って6列目からのスタートになったからには、2戦連続の入賞が大いに期待されるところ。そしてインディペンデントクラスの清水は12番手で、WILLIAMは17番手ながら、レース1のような好スタートを切って欲しいものだ。

期待に応え、岸は9番手に、中井は11番手に、オープニングラップのうちに順位を上げる。さらに圧巻だったのはWILLIAMだ。清水もひとつ順位を上げていたが、なんと8番手に上がっていたではないか! まさにミラクルだ。

しかし、せっかく得られたいい流れを、序盤のうちに揃って手放してしまう。まずは4周目のダンロップコーナー。ひとつ順位を上げて、岸の背後につけていた中井がチームメイト同士で接触し、コントロールを失った岸は復帰はなったものの、最後尾に後退してしまう。そして大躍進だったWILLIAMも、清水の先行を許した後、1コーナーで接触されて順位を落としたばかりか、右リヤのタイヤにダメージを負い、6周目にピットに戻ってリタイアを余儀なくされる。

さらに清水も8周目に接触、さらに1コーナーでのオーバーランもあったばかりか、接触に対するペナルティとして、ドライビングスルーが課せられる三重苦に。残る中井は9周目の1コーナーで8番手に浮上するも、岸への接触に対し、やはりドライビングスルーペナルティを強いられ、万事休す……。結局、岸が26位で、中井は27位、清水はクラス15位でレース2を終えることとなった。

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  • DRIVERSAKAI
    WILLIAM

    スタートはすごく良かったんですけど、ちょっと接触で、右リヤのパンクでリタイアです。もったいなかったですね。スタート良かったんですけど、確か10位以内に入っていたはず。1コーナーでぶつけられちゃって、仕方ないですけど……。金曜日と予選は厳しかったですけど、レースでは頑張りました。このいい方の流れを、鈴鹿に持ち込みたいですね。

    SAKAI WILLIAM
  • DRIVERNAKAI
    HARUTO

    自分の愚かな行為で、チームメイトのレースを無駄にしてしまい、本当に申し訳ないです。レースウィークの途中から、だんだん良くなってきて上位、シングル争いもできていただけに、今日のミスは本当に責任が大きいものだと思っています。

    中井陽斗
  • DRIVERKISHI
    FUJI

    ダンロップコーナーで混雑していて、僕のブレーキも早かったのもあって。僕が悪いところもあるんですけど、まぁ、はい。前回からしたらレースペースもだいぶ上がって、前に着いていけるようになったのは、かなり収穫だと思うので、今日は終わったことは仕方ないんで、次に向けてしっかり準備していきます。次の鈴鹿、あんまり練習したことないんですけど、同じようなところ走れるように、いや、もっとその前を! 表彰台争いできるように、少しずつ頑張って準備したいと思います。

    岸風児
  • DRIVERSHIMIZU
    GO

    1コーナーは接触しちゃって、その後追い上げていって、集団のところを抜く時にスリップ出て1コーナー回ったら、はみ出しちゃって……。ペースは良かったし、だいぶまた車には慣れました。あとは予選ですね。もうちょっと前でスタートしないと、レースにならないので。鈴鹿には期待していてください。

    清水剛
  • DIRECTORHIRAKI
    YUYA

    基本、若手に関しては、今年が四輪デビューなので、ふたりともスーパーFJとかやっていないので。なので、金曜日の朝イチにぜんぶセット戻して、ずっと一緒なんですよ。金曜日は20番手ぐらいで、レースはトップ10ぐらいでできたんですけど、主にセット変えず、ドライバーが頑張れと。セット固定で行くと、コンディションの変化も感じやすいし、自分の足りないところもわかるので、そこは修正しやすかったようですね。ドライバーのレベルを上げるという部分では、今回うまく機能したと思います。ただ、レース2に関しては途中まですごく良かったんですが、四輪のレース経験もまだ浅いから、あそこで詰まっちゃうというのもわからなかったでしょうし、それで落としちゃうというのも、よくわかったと思います。まぁ、でも流れは悪くなかったと思っています。

    インディペンデントのふたりは、WILLIAMさんが前回からすると、ちょっと苦戦しているかな、というのがあって、気温が上がったところでグリップ感が薄くなっちゃうところで、車もドライバーもちょっと合わせきれていなかったですね。剛さんは練習いっぱいしているので、前回よりは進化していましたが、やっぱりレースの難しさというか、コンディションの変化にうまく合わせられなかったようです。最後はタイムも良かったので、次はもうちょっと頑張ってくれると思います。レース感を蘇らせてくれれば。次のスズカまでに1回テストできるので、もうちょっと詰めて頑張りたいと思います。

    平木湧也

NEXT RACE

次回のレースはもう3週間後、8月23〜24日に鈴鹿サーキットで開催されます。前大会が3か月前でしたから対照的ですが、しっかり気持ちを入れ替えてもらいましょう。レース2の無念は残っているでしょうが、4人ともにレース1では入賞できたことを誇りに思っていいし、むしろ自信につなげて欲しい。鈴鹿はなんと言ってもドライバーズサーキットですから、このサーキットで結果を残せれば、自信が確信となるのは間違いなし。大丈夫、みんな期待に応えてくれるはず! 引き続きHELM MOTORSPORTSの応援、よろしくお願いします。

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