FIA-F4 ROUND 8&9&10SUGO2024.9.20-21

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ROUND 8&9&10
RACE REPORT2024.9.20-21

SAKAI WILLIAMが伸び盛り! 3戦ともにポイント獲得、これで5戦連続入賞に
チャンピオンクラスのふたりは苦戦続くも、諦めはしない!

「HELM MOTORSPORTS」がチーム創設以来、挑み続けているFIA-F4選手権は、2025年で6シーズン目を迎えた。チャンピオンクラスに挑むのは、ルーキーの中井陽斗と岸風児。そしてインディペンデントクラスは、2シーズン目のSAKAI WILLIAM、元GTドライバーで20年ぶりのレース参戦となる清水剛が挑む。
前大会の鈴鹿サーキットでは、インディペンデントクラスのWILLIAMと清水が2戦ともポイントを獲得したのに対し、チャンピオンクラスの中井と岸はポイント獲得ならず。さぞかし歯痒い思いだったことだろう。
第4大会の舞台、スポーツランドSUGOでは土曜日に2戦、日曜日に1戦の3レース開催となる。ということは大量得点も可能。ここでなんとか流れをつかむ、流れに乗ることによって、残る2大会も自信を持って挑めるようになるはず。直前にテストも行なっていたこともあり、期待は大いにかかる。なお、今大会と次大会のオートポリスは、清水が欠場。3人体制で臨むこととなる。

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QUALIFYING【公式予選】2024年9月20日(土)
【天気】曇り 【路面状況】ウェット

木曜日から開始された専有走行では、WILLIAMが上り調子。最初のセッションでこそ、1分28秒337を記すに留まり、11番手だったものの、木曜日2回目のセッションでは1分26秒734で10番手、金曜日1回目のセッションでは1分26秒378で7番手につけたからだ。最後のセッションは混走で、しかも気温、路面温度ともに上がったこともあり、1分26秒723だったが9番手につけており、トップともコンマ6秒しか遅れず。
一方で、中井と岸はまだトンネルから抜け出せずにいた。2日間トータルでのベストタイムは、中井が1分24秒698で金曜日に19番手、岸は1分24秒934で木曜日に23番手となっていた。平木湧也監督の分析では「迷走中です。ふたりとも1周まとめきれていない」とのこと。それは裏を返せば、セクターごとの好タイムをつなげられれば、まだ伸び代はあるとも言えた。
このレースウィークは久々に「涼しさ」が感じられていたのだが、土曜日になると、より拍車がかかった感も。その上、天気予報で告げられたとおり、早朝には雨に見舞われてしまう。予選が始まる頃にはやんでいたが、路面は濡れたまま。8時から開始されたチャンピオンクラスの予選において、中井、岸ともにウェットタイヤのウォームアップを入念に行なっていたが、その最中に2コーナーでストップした車両があり、赤旗が出されてしまう。
幸い、中断は短く、タイヤにも熱が保たれ、かつ皮剥きも完了していたことから、再開後の計測1周目に、まずは中井が1分35秒044を記す。1周のクールダウンを挟んでベストタイムとなる1分34秒887にまで縮めるも、ほとんどのドライバーがベストタイムとした、ラストアタックで短縮できなかったのが悔やまれる。その結果、第8戦は29番手、第9戦は26番手からのスタートとなった。
一方、再開後の計測2周目に1分35秒398を記した岸は、次の周にベストタイムとなる1分34秒808にまで縮め、ラストアタックこそ短縮とならなかったものの、セカンドベストタイムとなる1分35秒255をマーク。その結果、第8戦は26番手、第9戦は27番手からのスタートとなった。
8時35分から開始されたインディペンデントクラスの予選では、若干ながら路面状態は向上。じわりじわりとタイムを詰め続けていたWILLIAMは、計測10周目にセカンドベストタイムとなる1分36秒470を記録し、その次の周となるラストアタックで1分36秒052を記録して、これをベストタイムに。その結果、第8戦、第9戦とも10番手で決勝に臨むことになった。

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  • DRIVERSAKAI
    WILLIAM

    まだ路面はウェットだったんですけど、良くなっていった方向で、タイムはどんどん上げられたんですけど、もうちょっと欲しかったですね、その上げを。もっと早くからグリップ感じていきたかったんですが、難しいですね。ウェットはまだ経験が少なくて、しかもSUGOを走ったのは先週が初めて。去年は富士と鈴鹿だけだったので。勉強するポイントは、まだたくさんありますね。

    SAKAI WILLIAM
  • DRIVERNAKAI
    HARUTO

    今週は流れが悪いですね。ドライの時も同じなんですが、自分も車もまったく合っていないので、その結果がこれかなという感じです。打開策はまだ見えていないので、そこがいちばん悩ましいところですし、なんとかして抜け出したいところです。

    中井陽斗
  • DRIVERKISHI
    FUJI

    先週、練習で雨を走ったんですけど、その時と気温も変わっていて、グリップを感じられなくてタイム上がらなかったですね。乗り方の幅が狭いというのと、自信もってブレーキングすることもできませんでした。後方からのスタートなので、まずはちゃんとゴールに車を持って帰ってくることと、何より順位を上げてこないと仕方ないので、まずは最初のレース、しっかり仕事したいと思います。

    岸風児

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RACE1【決勝レース 第8戦】2024年9月20日(土)
【天気】曇り 【路面状況】ドライ一部ウエット

心配された雨は、その後は降らず、11時30分に決勝レース第8戦のスタート進行が開始された。ただし、SUPER GTの公式練習後で路面はレコードラインこそ乾いていたが、それ以外はまだ濡れていたため、特にグリッドの左右で有利不利が分かれることから、セーフティカー(SC)スタートでの開始となった。
SCの先導は2周に渡り、いよいよバトルがスタート! まず1周終えた時点で、岸はポジションキープとなる26番手に、そして中井はひとつ順位を上げて28番手につける。なかなか抜けないと言われるSUGOながら、レコードラインを外すと滑りやすくなっており、激しいバトルを繰り返す中、4周目には岸が28番手、中井が29番手に順位を落としてしまう。第10戦のグリッドは、このレースのベストタイム順。だから、一発のタイムも出しておきたいところだが、混戦模様とあって、それもままならず。
厳しい状況が続く中、先行する車両が14周目のSPコーナーでコースアウト。これで岸が27番手、中井が28番手に上がるも、間もなくSCが導入されてしまう。隊列が詰まったこともあり、リスタートが切られればオーバーテイクの可能性も生じるが、車両回収に思いのほか時間を要することに。結局、SC先導のままチェッカーが振られ、岸は27位、中井は28位という結果となった。
一方、インディペンデントカップでは、WILLIAMがポジションキープの10番手からレースを開始。序盤は前から離される展開となっていたが、中盤からは徐々に差を詰め出した。そして背後にまで迫ったところで、非情にもSCが……。そのため、10位には終わったものの、貴重な1ポイントを獲得した。

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RACE1
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  • DRIVERSAKAI
    WILLIAM

    SCが出るまでは、ちょっとずつ差を詰められていたので、もう少し欲しかったですね。とりあえず順位をキープできたことは嬉しかったです。まだタイヤが冷えている時は、もう少しグリップが欲しかったですね。それで間が空いて、温まってからは詰められるようになったんですが……。ニュータイヤとユーズドタイヤの使い分けに、ちょっとずつ慣れていっている気がします。午後も雨、降らなきゃいいですけど。

    SAKAI WILLIAM
  • DRIVERNAKAI
    HARUTO

    マシンのセットアップを変更していったんですけど、後ろからなので詰まっちゃって、タイムも出せず……。車のフィーリングは大体わかったんですけど、あんまりいい方向には行っていないという感じです。

    中井陽斗
  • DRIVERKISHI
    FUJI

    車的には、そんなに悪くなかったんですけど、前のバトルにつき合わされてしまって。車が良かったので、もっとタイム出せましたね。3戦目のグリッドに関しては、もうちょっと前にいられたんじゃないかと、もったいないことしました。次も、その次のレースもだいぶ後方からのスタートなので、次はガツガツ前を狙うしかありません。できるだけプッシュしていきたいと思います。

    岸風児

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RACE2【決勝レース 第9戦】2024年9月20日(土)
【天気】曇り 【路面状況】ドライ

16時45分からスタート進行開始となった、決勝レース第9戦もまたSCスタートに。SUGOでは後方グリッドは坂道発進の上、最終コーナーにもかかってしまう。ここのイン側だけが濡れていることもあって、イコールコンディションを保つための配慮だ。やはり2周の先導の後、バトルが開始される。
SCがコースを離れてからの大渋滞の中、中井は3ポジションアップとなる23番手につけ、岸も2ポジションアップの25番手に。4周目にふたりとも、ひとつポジションを落としはしたが、まだまだバトルの真っ最中。5周目の先行車両の交代により、ひとつずつ順位を戻し、さらに中井は6周目に21番手に上がる。その勢いのまま、さらに順位を上げていこうとしたのだが……。ところが、8周目を終えたところで中井のフロントウィングがない! ペースが上がらず、順位を一気に落とした後、12周目にはピットに戻る羽目に。
一方、岸のバトルはなおも続いたが、なかなか前に出ることが許されず。団子状態のままチェッカーを受けることになり、26位でゴール。そしてノーズ交換のため、ラップダウンとなった中井は28位での完走となった。
インディペンデントクラスのWILLIAMは、またもポジションキープの10番手からレースを始めていく。中盤までは後続が背後につけるも、落ち着いたレース運びで先行を許さず。その後、離していくと前にも近づくようになる。すると、その相手が14周目の最終コーナーでコースアウト。脇をすり抜け、WILLIAMは9番手に上がり、そのまま順位を保ってフィニッシュ。2ポイントを獲得した。

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RACE2
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  • DRIVERSAKAI
    WILLIAM

    順位ひとつ上げられました。前の方が最終ラップでスピンしちゃったんです、プレッシャーかけていましたから(笑)。1回、僕もしくじって、後ろ詰まっちゃったんですけど、ちゃんと仕切り直して、また差をつけられたので良かったです。どんどんレースに慣れてきて、レースの戦略が少しわかってきた気がします。今度は自力でオーバーテイクします!

    SAKAI WILLIAM
  • DRIVERNAKAI
    HARUTO

    ヘアピンで抜きに行って、並んだまま立ち上がったんですが、集団でぐちゃぐちゃになっていたんで、前の車に詰まったみたいな感じで、S字は狭いので行き場なくなってしまい、フロントウィング引っ掛けちゃったんです。それでピットに入らざるを得なくて。GTの予選終わった後で、少し路面も変わったんですけど、車のセットアップも変えていって、その中で『もっと、こうしたらいいんじゃないか』っていう車の方向性が見えたのは、少しポジティブなことじゃないかと思っています。

    中井陽斗
  • DRIVERKISHI
    FUJI

    ちょっとは改善されたかな、と思います。今のレースは何台か新品を入れる中、明日、僕は新品タイヤを入れることにしたので、タイヤの有利さもある分、もっと前に行けるかなと。中盤に接触があったんですが、かすり傷程度で済んだので、明日も頑張ります。

    岸風児

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RACE3【決勝レース 第10戦】2024年9月21日(日)
【天気】晴れ 【路面状況】ドライ

日曜日のSUGOは、土曜日とは一転して秋晴れとなっていた。しかし、夜半に再び降った雨が路面の一部をまだ濡らしたままということもあり、この週末の決勝はすべてSCスタートに。スタンディングスタートを決める、その後の1コーナーでの攻防という、レースの見せ場が奪われたものの、仕方あるまい。スタート進行開始は9時。そしてSCの先導は2周だった。
岸は25番手、中井は28番手と、ともにポジションキープでレースを始め、またしてもバトルを繰り広げる。思い切りのいい走りを見せていた中井は、3周目に1台、5周目にまた1台抜いて26番手に浮上。岸の背後につけることとなる。チームメイトの勢いに負けじと編隊を組んだ格好で、前を行く車両の隙を待つ。9周目、ポイント争いをしていた2台が接触してリタイア。これでSCが入ってしまうも、岸は23番手、中井は24番手に浮上する。SC先導は2周で終わり、リスタート後は、さらに14周目、15周目に相次いで順位を上げていた。だが、勢いが裏目に出たか、16周目の1コーナーでオーバーシュートし、中井はひとつ順位を下げてしまう。その結果、岸は21位で、中井は23位となり、それぞれ納得のいく順位ではなかろうが、抜いてこられたという自信は、必ず次につながるはずだ。
インディペンデントクラスのWILLIAMは9番手からのスタートに。ポジションキープからのレースで、一時は単独走行だったが、周回を重ねるごとペースを上げてくるのは、WILLIAMが発展途上のドライバーである証し。しかし、前を行く車両の背後に迫った途端にSCが……。リスタート後にトップ争いを演じていた車両がリタイアを喫し、8番手に浮上した後も果敢に攻め続けるも、抜くまでには至らず。それでも3ポイントを獲得し、前大会から5戦連続で入賞を果たしていた。

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  • DRIVERSAKAI
    WILLIAM

    P8でレースを終えることができました。少しずつ調子が出てきて良かったです。だいぶ自分の走りができるようになりました。前の車もやっつけたかったんですが、SCが入っちゃったのが悔やまれるぐらいです。次のオートポリスも初めて走ります、行ったことないですね。でも、練習もできそうなので、そこに向けてまた頑張りたいと思います。

    SAKAI WILLIAM
  • DRIVERNAKAI
    HARUTO

    パッシングもけっこうできて、ポジションも上げられたんですが、最後、1コーナーで少しミスをして飛び出してしまいました。マシンセットもいろいろ試してくれて、エンジニアさん、メカニックさんとも話し合って、いろんなトライをすることができました。でも、その中で根本的な解決に至るものは見つかっていなくて、これから次のレースウィーク、次のチャンスまでに改善方向をしっかり考えていきたいと思います。

    中井陽斗
  • DRIVERKISHI
    FUJI

    新品タイヤで行って、あのタイムなので、あんまりペースは改善されていなかったから、たぶん大きな要因は、本当にドライビングの仕方のパターンがないことで。特定のコンディションの時にはちょっと前の方にいることもあるんですが、コンディション変化に対してのドライビングの幅が狭すぎるっていう、ずっと課題なんですけど、そこがうまく改善できていなくて。次のオートポリスでは予選から前にいられるように、しっかり今日のセッティング変更とか、良かった点、悪かった点をしっかり振り返って、また準備していきたいと思います。去年、F110で1日だけですが走っていますので、とりあえずコースの右左はわかっています(苦笑)

    岸風児
  • DIRECTORHIRAKI
    YUYA

    WILLIAMさんは今週、すごく安定していましたね。安心して見ていられました。どんどん学んでいるというか、成長し続けているというか。たぶん、頭の構造が違うんでしょうね(笑)、これからも期待します。チャンピオンクラスのふたりに関しては、う〜ん。厳しい状況が続きますね。今まではセッティング固定で、走らせ方でアジャストしてもらうというやり方でいたんですが、今回は変えてみました。最後のレースはふたりとも順位を上げてきてくれましたが、それでもすごく改善できたかというと……。彼らもその辺りは気づいていると思います。ふたりともルーキーなので、厳しい状況にいるのは確かなんですけど、なんとかつかんで欲しいものですね。次のオートポリスには、もちろん練習に行く予定です。

    平木湧也

NEXT RACE

次回のレースは10月18〜19日にオートポリスで行われます。平木湧也監督の言うとおり、WILLIAM選手が好調です。日々成長という感じで、まさに上昇ムードの中にあります。次も初めて臨むサーキットですが、期待しかありません。一方、チャンピオンクラスのふたりは土曜日までの悪しき流れから、日曜日には抜け出せた感もありましたが、臨むところはまだまだ上! ルーキーとはいえ、『こんなもんじゃない!』というところを見せて欲しいところです。引き続きHELM MOTORSPORTSへの応援、お願いします。それが力になりますから!

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