





「HELM MOTORSPORTS」が、SUPER GTやFIA-F4とともに挑んでいるシリーズが、F110 CUPだ。その名称が示すとおり、2023年までFIA-F4で用いられていた童夢F110によるレースで、3年目を迎える。2026年はモビリティリゾートもてぎで2大会、岡山国際サーキットで1大会の開催を予定。それぞれ2レース制で争われる。
もてぎで行われた東日本王座決定戦に続いて行われるのは、岡山が舞台の西日本王座決定戦。東日本王座決定戦でデビューウィンを、そして連勝を飾って、文句なしの王座に就いた小熊孝誠(おぐま こうせい)を引き続き擁して臨む。併せて出場するFIA-F4では、対照的なほろ苦デビューになってしまったが、続く2大会の舞台は、ここ岡山。同じ轍を踏まないためにも、さらにコース習熟のためにも、このレースが重要な鍵を握るのは言うまでもない。

決勝レース1は、土曜日の午後0時50分より12周または25分間の戦いに。スタート時の気温は26度、路面温度は49度まで上昇し、ほぼ夏を思わせる気候の中での戦いとなった。小熊は2セット使用が許されるタイヤのうち、予選で使用したタイヤを履いてグリッドにつく。フォーメイションラップで予選2番手の選手がエンジンストールを喫し、最後尾に回されたことで小熊の前は4台に。
スタートの動き出しは良くなかったものの、位置取りが良かったことが奏功し、最初の1コーナーでポジションをひとつ上げることに成功。しかし、その後方で2コーナーを飛び出した選手がいたため、2周目には早くもセーフティカーが導入される。車両回収の後、レースは4周目から追い越しが可能となると、すかさず小熊は1コーナーで1台を捕らえて3番手にジャンプアップ、接近戦を展開するトップ2台の背後、コンマ差にまで迫る。
しかし、そこからトップ2台との差を縮めるまでには至らず、8周目に2番手との差が1秒1に開くと、その後は次第に間隔が開いていくこととなった。それでも小熊は10周目に、このレースのファステストラップとなる1分33秒406を叩き出し、存在感を示して3位でチェッカーフラッグを受け、もてぎでの開幕2レースに続いて3戦連続で表彰台を獲得した。
スタートとセーフティカーの後のリスタートで狙って、その時に上げられたので、そこは良かったです。でもトップ2台との間隔はずっと似たような感じで。差は詰めるのはちょっと難しかったです。途中からタイヤがちょっと滑っていたんですけど、それはドライビングで修正しました。明日は優勝を目指してできることをやり切ります。

予選はちょっと消極的になり過ぎちゃって、自分の走りができていなかったなというところが一番ですね。まとめようとしたのはすごく良かったんですけど、やっぱり一発の上がり代が少なかったというのが要因です。決勝はもうちょっとアグレッシブに頑張っていってね、というところで、順位が6位から3位まで上がれたというのはすごいポジティブだし、ドライバーの良さも見えたレースだったかなと思っています。ファステストラップも記録したので、一発のタイムは出たんですけど、その後の落ち幅がコンマ5くらい落ちちゃうところもありました。4戦連続表彰台を目指して頑張ります。


決勝レース2は、日曜日の午前10時50分よりレース1同様、12周または25分間での争いとなる。小熊はこのレースにニュータイヤを投入。予選4番手から優勝を目指す。まずはスタートから1コーナーまでに1台を捉えて3番手に浮上、続いて2周目のヘアピンからリボルバーコーナーにかけて2番手の選手を攻略、そのままの勢いでトップに迫る。
2周目を終えた時点で1秒ほどあった差は3周目にコンマ4秒となり、その後も順調にトップを上回るペースで周回を重ね、5周目にはコンマ3秒差にまで接近。一時は3番手、4番手の選手も近づいてきてトップ争いは4台の団子状態となるものの、小熊は8周目にファステストラップとなる、1分33秒097を記録して後続を退ける。
しかし、それでもトップ攻略の糸口はつかめず、小熊はトップとコンマ4秒差の2位でチェッカーを受けることに。これでもてぎ大会から4戦連続の表彰台獲得ながら、小熊は悔しさを隠しきれない様子だった。
序盤に抜けたと思うんですけど、最後の方はちょっと行く隙がなくて。様子見て行けるところがあったら行こうと思っていたんですけど、ちょっとうまくいかなかったです。2番手に上がってからは、後続は全然気にせず、最後までプッシュしていました。たぶん最後までペースは変わってなかったと思います。予選で後ろのグリッドになったことが問題でした。次のもてぎでは両方また勝てるように頑張ります。

4番手スタートから2位でゴールという点は評価しています。でも、なんといっても予選の位置が悪かった。昨日も今日もファステストが獲れるということは、ポールポジションが獲れてもおかしくないし、今回はポールシッターがスタートでミスをしていたので、せめて2番手スタートだったら、また全然違うレース展開があったんじゃないかなと思います。来月はここでFIA-F4があるので今回の経験が活きてくると思います。優勝目指して頑張ります。

F110 CUP
Race 1QF
COMMENTS
KOSEI
自分の走りをして、タイムはあまり気にせず行っていたんですけど、攻めきれなかった感じが最後はありました。行けるところまで自分が攻められなくて、特にブレーキングが、ちょっと安パイに行っちゃったかなって感じでした。岡山国際サーキットは今回が2、3回目で、あんまり走ったことはないです。実戦は今回が初めてですが、タイムは安定しているので、決勝では上がっていけると思います。