FIA-F4 ROUND 3&4OKAYAMA2026.06.13-14

FIA-F4
ROUND 3&4
RACE REPORT2026.06.13-14

WILLIAMはインディペンデントクラスで2戦連続入賞果たす
小熊孝誠は追い上げ得意を証明するも、またも予選に課題を残す

「HELM MOTORSPORTS」がチーム創設以来、挑み続けているFIA-F4選手権は、2026年に7シーズン目を迎えることになった。今年度は2台体制での参戦となる。チャンピオンクラスに挑むのはルーキーの小熊孝誠(おぐま こうせい)、そしてインディペンデントクラスに挑むのは3年目のWILLIAMだ。

今大会は初めてSUPER GTとの併催ではなく、また岡山国際サーキットでの開催は2019年以来、7年ぶりとなる。当然、小熊とWILLIAMにとって、FIA-F4では未知の領域だ。しかし、準備は抜かりなく、小熊は5月に行われた同サーキットでのF110 CUPに出場。予選こそ6番手、4番手に甘んじたものの、決勝では3位、2位と順位を上げてきた。また、WILLIAMも事前のテストを実施済である。

あらためて富士スピードウェイでのFIA-F4の第1大会を振り返ると、小熊は予選こそ下位に沈むも、決勝ではいずれも順位を上げて13位、16位でフィニッシュ。WILLIAMの予選は2戦とも15番手だったが、第1戦は8位でポイント獲得なるも、第2戦ではスタート直後の接触でミッションにダメージを負い、リタイアという対照的な結果となっていた。ふたりとも予選をしっかりまとめ上げ、上位からのスタートであったなら、また違った展開となっていたはず。明らかな課題をクリアしてくれれば、確固たる結果を残してくれるのは間違いない。

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QUALIFYING【公式予選】2026年6月13日(土)
【天気】晴れ 【路面状況】ドライ

今大会は木曜日と金曜日に各クラス2回ずつ、専有走行が行われた。普段ならばセッションごとタイムが上がっていくものだが、コンディションの変化が著しく、対応に戸惑ったドライバーも少なくなかったようだ。比較的温度が低めだった金曜日午前の1回目に、それぞれ好タイムが記されており、小熊は1分34秒137で13番手。それでも、あとコンマ1秒削り取れば5番手まで上がるという大接戦の中にいた。一方、WILLIAMは1分36秒145で7番手と、やはり、あとコンマ1秒削れば、5番手につけられるだけの位置にいた。

初夏を思わせるような天候の下、土曜日の午前に、まずはインディペンデントクラスの予選が20分の計測で行われた。WILLIAMは計測2周目には1分38秒台に入れていたが、直後に赤旗が出されてしまう。しかし、結果的に再開後から終盤にピークを迎えようとしていたのは明らか。その証拠に計測6周目に1分36秒679を記してベストタイムとし、さらに2周後には1分36秒715を記してセカンドベストタイムに。タイヤにしっかり熱が入り、ガソリンも減ってマシンバランスに優れた状態を、しっかり活かした格好だ。その結果、2戦とも決勝では11番手からスタートすることになった。

インディペンデントクラスの赤旗中断もあって、5分遅れで開始されたチャンピオンクラスの予選で、小熊は計測3周目には1分35秒台に乗せ、そして次の周には1分34秒667を、続けて1分34秒215、1分34秒354を出してくる。しかし、これがピークとなってしまった。ポールシッターは、これより後のタイミングに、しかも1分33秒台に入れていたこともあり、第3戦は14番手、第4戦は18番手と不本意な結果に終わった。

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QF
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  • DRIVERSAKAI
    WILLIAM

    もうちょっとですね。接戦なんですけど、中盤ぐらいの選手と。各セクターで、特に1コーナー、Wヘアピンでちょっとロスしているんで、そこをちょっともう少し修正していけば。だからレースはそこを抑えて走るしかないですね。

    WILLIAM
  • DRIVEROGUMA
    KOSEI

    コースはF110でも走っているので、慣れてはいます。昨日となんか車の感じ方が違って、ちょっと自分でもミスしてしまって、もうちょっと伸びたらトップ10に入れたと思いますが、ミスしてだったから、この順位で終わってしまった感じです。納得はしていません。抜きづらいコースだと思うんですけど、ポイント獲れるように頑張ります。

    小熊孝誠
  • DIRECTORHIRAKI
    YUYA

    練習は1日しか走れなかったんですよ、WILLIAMさんは。その割には頑張っていたと思うんですけど。ちょっと時間足りずと、いつものパターンなんですけどね。なので、WILIAMさんは悪くないですね。小熊くんの方は、あとコンマ1上げたら、7、8番手なんですよね、昨日からそうで。かなり接戦なんですけど、アタック2周目に飛び出しているんですよ、1コーナーで。そこがちょっと失敗しちゃったところですね。車のバランスも今日、変わっちゃって、そのあたり、今週進めてきたのを戻さなきゃいけないので、どこまで戻そうかな、って感じですね。雨とか温度を想定して、ただライツが走った後というのは、今まで想定できていないので、どうしようかなというところです。難しいですね。でも、僅差だからコンマ1、コンマ2、何か抜けられるものを見つけたら、けっけうトップグループで争えるな、っていうものはあるので、一皮剥けるといいなと思っています。車はいい方向に来ていると思います。

    平木湧也

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RACE3【決勝レース 第3戦】2026年6月13日(土)
【天気】晴れ 【路面状況】ドライ

土曜日の午後にはレース1が15周もしくは30分で争われ、インディペンデントクラスからの開始となった。相変わらず暑さを感じるような状況の中、グリッドには基準タイムをクリアできなかった1台を除く、17台のマシンが並べられた。

スタートを決めたWILLIAMは、ひとつポジションを上げて10番手で1コーナーに飛び込み、さらにオープニングラップのうちに9番手に浮上する。その後は前後を囲まれる格好で8番手を争い合い、5周目には先行車両の後退で8番手に。いったんは前との差が1秒以上に広がってしまうも、後ろは鉄壁のガードで先行を許さずにいたWILLIAM。するとチャンスは巡って来た。13周目には7番手に躍り出ることに成功。そのままポジションを守ってチェッカーを受け、今季2度目のポイント獲得となった。

続いて行われたチャンピオンクラスのレース1も、15周もしくは30分での争いだ。14番手の小熊はスタートに出遅れ、2台に先行されるも、オープニングラップのうちにひとつ順位を戻す。そのまま上げていきたいところだが、直後にセーフティカー(SC)が導入されてしまう。スタート直後のストレートで接触があり、コース脇に一台が止まったためだ。SCの先導は5周目まで続き、リスタート後に小熊は14番手に順位を戻す。さらに7周目には一台をパス。13番手にまで上がるも、そこからは前も後ろも離れた状態。ポジションをキープしたまま、小熊はチェッカーを受けた。

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RACE3
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  • DRIVERSAKAI
    WILLIAM

    スタートはうまくいって、前の車がストールしていたんですけど抜いて、あとはけっけう前、バチバチで接戦だったんですけど、とにかく前についていって、何度かおこぼれもらって(苦笑)、ヘアピンで2回ぐらいパスできたので、良かったと思います。明日もグイグイ上げていきます!

    WILLIAM
  • DRIVEROGUMA
    KOSEI

    スタートをミスって、最初に何番か下がっちゃって、またちょっと追い上げて、結果一個しか上がらなかった感じですね。前半は車もすごく良かったんですけど、後半がなんかちょっと変わっていっちゃった感じで……。スタートが決まっていたら、トップ10には入れたと思います。

    小熊孝誠
  • DIRECTORHIRAKI
    YUYA

    WILLIAMさんはペース良く、追い上げてくれました。一回、接触したんですよ、ヘアピンで。けど、特に車には損傷もなく、いいレースできたと思います。ちょっとミラーを見ちゃう癖があるので、そうするとペース落ちちゃうけど、自分のペースで走ったら、全然速いので(笑)、それを頑張ってもらえば、継続して走ってもらえば大丈夫かな、と思います。小熊くんはスタートで2台ぐらい行かれちゃったので、そこがもったいなかった。だけど、その後、ブレーキングが良かったので、そこでオーバーテイクできたことは良かったと思います。予選がまたちょっと後ろになっちゃいますけど、抜けないコースで順位を上げてこられるか、明日に期待したいと思っています。

    平木湧也

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RACE4【決勝レース 第4戦】2026年6月14日(日)
【天気】曇り 【路面状況】ドライ

暑さが厳しかった土曜日とは対照的に、日曜日の岡山国際サーキットは上空に雲を浮かべ、やや肌寒さも感じるほどに天候を変えていた。レース2もまた15周、もしくは30分の争いだ。

インディペンデントクラスでは、11番グリッドからWILLIAMが絶妙のスタートを決め、一気に8番手まで浮上! しかし、その後方では一台が1コーナーを飛び出し、グラベルでストップしていたため、SCが導入されてしまう。5周目のリスタートもそつなく決めて、ポジションをキープ。だが、タイヤにまだ熱が入りきっていないのか、その後7番手の車両とは1秒半も差を広げられてしまうが、9周目あたりからペースも上がって、やがてぴたりと背後につくように。そして13周目の1コーナーではブレーキをロックさせながらも、しっかりコントロールしてオーバーテイクに成功。WILLIAMは続けてもう一台に迫るも、相手は巧み。しっかりガードを固めて逆転を阻む。最後はコンマ4秒差の7位だったが、これで2戦連続のポイント獲得となった。

そして、チャンピオンクラスの小熊には、オープニングラップで不運が……。アトウッドで左右から囲まれる格好となり、その時にフロントウィングが脱落してしまったのだ。これにより、1周目を終えた時点20番手に、さらに次の周には22番手に後退してしまう。だが、3周目の2コーナーでアクシデントが発生し、SCが導入されることに。これを好機と、小熊はピットに戻ってフロントノーズを交換。SC先導でペースが抑えられていたことで、最後尾まで後退したものの、ラップダウンにはならずに済む。

8周目にリスタートが切られると、小熊はトップグループとも遜色のないペースで、前を行く車を攻め立てる。9周目、12周目、13周目、そして最終ラップにもオーバーテイクを重ね、21位でフィニッシュ。もちろん、満足のいく結果ではないが、抜きにくいと言われるコースで順位を上げて来たことは、成果のひとつとなっていた。


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  • DRIVERSAKAI
    WILLIAM

    スタートはめっちゃ良かったです。真ん中行ってスペース空いていたので、そのままグイグイ行きました。ペースは悪くなかったですね、最後の方はそこそこ。前の集団に追いついて、降りてきた車をパスできたんで良かったです。最後にもう一台抜きたかったですが、相手はすごいベテランなので、バトルの仕方をいろいろ勉強させてもらいました。今回、岡山が初めてレースなので、ポイント圏内に入れたことが嬉しいですね。あとは予選で、前に立つことがすごく重要ですね。これからは表彰台を目指します。

    WILLIAM
  • DRIVEROGUMA
    KOSEI

    前の車が2コーナーで出ていって、失速していたからアウト側に出て、アトウッド入っていったら、イン側とアウト側から挟まれて、ウィングが落ちちゃったんです。車は良かったと思います。最後に抜いてきたのは1コーナーです。次のレースでは予選で前に入れられれば、もうちょっと楽なレースができて、ポイントも獲れると思います。

    小熊孝誠
  • DIRECTORHIRAKI
    YUYA

    WILLAMさんが頑張って追い上げて、抜きにくいコースでこれだけ順位上げられたのはすごいですね。最後の方はレース経験の違いでうまかったなと、そんな印象ですね。速さはちょっとずつ出てきて、岡山に慣れてきてペース上がってきている感じなので、富士は慣れていると思うので、あとはレース経験だけですね。レース組み立てができたら、しっかり結果はついてくると思います。小熊くんはスタートして1周目に当たっちゃって、それでウィング落ちて。フロントです、挟まれてしまって。SC出るまで頑張って耐えて耐えて、ウィング交換してタイミングよく出られたので、後ろに追いつけて20番手ぐらいまで戻せたから、ペースは良かったですね。ぶつかった影響でアライメントとか狂っちゃっているのに、あのペースで走れたし、順位も上がったし。それはすごく良かったと思います。予選さえ前に行ければ、全然順位は違ったでしょうし、そこが課題です。

    平木湧也

NEXT RACE

次のFIA-F4は富士スピードウェイを舞台に、7月31日〜8月2日に開催されます。WILLIAMは安定感が増して来ました。初めての岡山国際サーキットにも関わらず、繰り広げたオーバーテイク。もはや安心して見ていられます。次は走り慣れたコースですから、もっと結果に貪欲になってもらいましょう。小熊は引き続き予選に課題を残しましたが、それさえクリアできれば、きっと高い次元でのレース運びを見せてくれるはずです。「HELM MOTORSPORTS」は、これからも魅せ続けます。支援、応援よろしくお願いします。

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