





「HELM MOTORSPORTS」がチーム創設以来、挑み続けているFIA-F4選手権は、2026年に7シーズン目を迎えることになった。今年度は2台体制での参戦となり、チャンピオンクラスに挑むのはルーキーの小熊孝誠(おぐま こうせい)、そしてインディペンデントクラスに挑むのは3年目のWILLIAMだ。
併催のSUPER GTは3か月ぶりの開催ながら、FIA-F4は6月に岡山国際サーキットで第2大会を行なっており、1か月半ぶりの開催となって、また舞台となるのは第1大会以来となる富士スピードウェイ。その時とは異なり、格段の暑さとの戦いともなる。
岡山ではWILLIAMが2レースとも予選こそ11番手だったものの、決勝ではいずれもスタートを決めて連続7位に。これまで積み重ねて来た経験が活かされた格好だ。そろそろ表彰台も目指したいところだ。
一方で、ルーキーの小熊は産みの苦しみを味わっている最中。予選は14番手、18番手ながら、このあたりは超接戦。コンマ1秒縮めただけで、ポジションはグンと上がる。決勝でもスタートの出遅れや、1周目の接触で2レースとも順位を落とし、追い上げるも13位、21位という結果に……。まずは予選をしっかりまとめたい。実力どおりのポジションからスタートできれば、きっと違った風景が見えてくるはずだ。

前回は土曜日の午後に行われたレース1だが、今回は土曜日の午前に戻された。両クラス、2レースとも14周もしくは30分での争いに。早い時間ではあるが、想像どおり厳しい暑さの中で、まずはインディペンデントクラスからの開始となった。
このところ、しっかり決めてくるスタートを、今回もWILLIAMはしっかり決めて1コーナーに6番手で飛び込んでいくも、インからの飛び込みで行き場をなくし、ポジションキープの格好に。その後のコカコーラーコーナー、100Rもしっかりクリアしたものの、続くアドバンヘアピンで後続車両がぴたりと背後に。300Rは並走気味となり、ダンロップコーナーで接触! 復帰はできたものの、左のサイドポンツーンとラジエータを痛めたことから、4周目にはピットに戻ってリタイアとなった。なお、相手のドライバーには10秒加算のタイムペナルティが課せられている。
続けて行われたチャンピオンクラスでは、スタートに出遅れた小熊は1周目を終えた時点で28番手と、ポジションダウンからのレース開始となったものの、2周目には25番手に上がり、その後も集団の中でバトルを繰り返しながら、じわりじわりとポジションを上げ続けた。7周目には20番手、9周目には19番手に上がるも、その先の壁が厚く、なかなか乗り越えられず。それでも13周目にようやく前に出て18位でフィニッシュ。さらにレース後にペナルティを課せられたドライバーがいたことで、ひとつ順位を上げ、小熊は17位という結果を得た。
残念です。スタートはまた良くて、1コーナー頑張ったんですが、ダンロップコーナーで接触があって。左のカウルからラジエータまでダメージを負っちゃって、もうこれ以上走るとつらくなるのでピットインのサインが出て、リタイアしました。今日、タイヤを残したのが効いてくるかもしれませんから、明日もしっかりスタートを決めて、頑張ります。

走りの改善を意識してやっていたんですけど、追い上げるのに集中して頑張りました。昨日できなかったことを、ドライビング的に自分でやろうと思って、考えながら乗れたので、良かったと思います。

WILLIAMさんはまた、スタート良かったんですけど、1コーナーで欲かき過ぎて内側行っちゃったんですよ。そこがなければ、その後に巻き込まれなくて済んだかなとは思うんですが、向こうのミスなので。残念ではあるんですが、ペースもあるので、明日、取り返してもらいたいと思っています。
とりあえず小熊くんは目標が18位だったので、それはクリアかなと思っています。ただ自分の中でタイミング合わないので、今回の失敗とか、順位上げるのもなかなか危ないところだと思うので、そういう課題をしっかりつかめたのかなと。明日も追い上げのレースになると思うので、今日のレースを活かしてもらえたらと思います。


レース2は日曜日の午前に行われた。厳しい暑さは相変わらずながら、インディペンデントクラスのWILLIAMは再び8番手からスタートすること、そしてレース1を4周で終えていることから、他のドライバーよりタイヤを残せているのは確実。そこをマージンとした、アグレッシブな戦いが大いに期待されていた。
しかし、その期待はあえなく打ち砕かれた。スタートダッシュは例によって絶妙だったものの、その後の伸びを欠いて1コーナーには10番手で進入。そして、コカコーラコーナーで接触が! しかもレース1と同じ相手だ。今度は再出走ならず、その場でリタイア。2戦続けて不本意な結果に終わった。
続いて行われたチャンピオンクラスのレース2に、20番手から臨んだ小熊。ここではスタートを無難に決めて、まずはポジションキープで1コーナーをクリアする。その後も大渋滞が続く中、1周目のうちに17番手に上がると、2周目には15番手に浮上。このまま順位を上げていきたいところだが、前を行くドライバーもガードが固い。逆に8周目には1台の先行を許してしまう。その後の小熊は、前からも後ろからも離れた単独走行に。結果、16位でのフィニッシュとなるも、先着したドライバーのペナルティでひとつ順位を繰り上げ、15位となった。
今日は朝からクラッチトラブルで、つながりづらい状況だったんですが、スタートは発進が良かったんですけど、ちょっと出遅れちゃったんですね、回転が落ち過ぎちゃって。それで後ろからどんどん来て、右後ろにいた方に“また”ぶつけられちゃって、レースが終わっちゃったという感じでした。ちょっとレースは残念でしたけど、テストからこの暑い中で、車のセットをどう対応するか、そこは勉強になったから、予選は良かったと思いますけどね。次の鈴鹿はすぐですから、気持ち切り替えて頑張りたいと思います。

スタートは昨日より良かったんですが、ポジションはキープで行きました。最初の方は前がバトルしていたから隙を見つけて、抜いて来られたんですけど、単独になったらペースが足りなかったと思います。慣れてまわりを見る余裕も出てきて、バトルには自分でも自信があったので、そこから序盤は抜け出せたので、それは良かったかなと思います。

WILLIAMさんは同じ相手にぶつかるという、まさかの事態でしたが、ちょっとなんとも言えないですね。全部1周目で終わっちゃっているので、悔しい結果になっちゃいました。予選があと1列ぐらい前だったら、もうちょっと状況が変わっていたのかな、と思っちゃいますね。ただ、レース2はちょっとクラッチトラブルも抱えていて、その影響でスタート、後ろに下がっちゃったんだと思います。
小熊くんはしっかり上げてきて、最後は集団から離れたところに来ていたので、追いつけずに終わっちゃったんですが、しっかり追い上げられたレースだったと思いますし、もっと予選で前からスタートできれば、全然いい結果がついてくるんじゃないかと思っています。次の鈴鹿には練習行っていますが、もう1回行きます。そこでどれだけ上げられるか、ですね。

FIA-F4
ROUND 5&6QF
COMMENTS
WILLIAM
後半は伸びたんですけど、前半でもうちょっとセクターごとまとまっていれば、もうちょっといいタイム出せたかな、と思うんですけど。そうですね、昨日よりは調子良かったと思います。バランスも良くて、アンダーも解消できるようになったので、それはすごく良かったです。スタートはバッチリ決めて、勝負したいと思います。
KOSEI
セッションの前半で譲ったり、ポジションを取るのがうまくいかなかったりして、ベスト出た周も抜いた周で、タイムアタックができない感じで終わっちゃいました。セットは朝とは変えていないので、悪くはないと思います。決勝は頑張ります。
YUYA
小熊くんは昨日2セット、ニュータイヤを使って、今日の朝はユーズドだけだったんですけど、ちょっと昨日からセットも変えて、いい方向に行って、ユーズドとしては想定どおりのタイムが出ていて、走り方もアジャストが進んでいたんです。でも予選になって、ちゃんとタイム出さなきゃっていう心理状況からか、ちょっとミスを連発しちゃって、しっかりアタックできたタイムではない、というところですね。そこがいちばん大きかったかな、と思いますね。レースは強いと思うので、上がってくるんですけど、なかなか順位を上げにくいというところもあるので、何か次のレースにつながるきっかけを、しっかり持ち帰ってきて欲しいです。
WILLIAMさんは最後の2周ぐらい、引っかかっちゃったのがあったので、もったいないところがありましたね。昨日、今日の練習走行に比べると、しっかりギヤは上げて来られたかな、と思っていて、しっかりまとめられた方だと思っています。あとはしっかりスタート決めて、表彰台を狙えるところだと思っているので、目指して欲しいと思います。