





「HELM MOTORSPORTS」は、国内最高峰レースである「SUPER GT」のGT300クラスに、NISMOのオフィシャルパートナーチームとして引き続き挑む。
3シーズン目となる、2026年は体制不動。チーム代表である平木湧也が第1ドライバーを、平木玲次が第2ドライバーを務め、引き続き兄弟コンビで臨む。監督もまた福山英朗が采配を振い、浦野夢希がエンジニアを担当することでも変わりはない。
マシンもNISSAN GT-R NISMO GT3のまま、タイヤも横浜ゴムとの強力なパッケージで全8戦を戦っていく。
もはや恒例となっている、岡山国際サーキットが舞台の開幕戦は、300kmレースとして開催される。このオフシーズンでは、2025年の反省点を活かし、さまざまな準備を重ねてきた。味わった悔しさをエネルギーに変え、今シーズンは一味違う「HELM MOTORSPORTS」を見せられるよう、全力を尽くす所存である。
なお、シリーズは例年どおり全8戦での開催が予定されていたが、『中東情勢の悪化と不確実な状況を含め、現在の世界状況を総合的に評価した結果』として、第3戦マレーシア・セパン大会の延期が決定。国内での代替レースは行われず、7戦での開催が正式に発表された。

決勝日を迎えた岡山国際サーキットも快晴に恵まれ、前日よりもやや汗ばむ陽気となった。前日にタイヤのマッチングがうまくいかず、本来のパフォーマンスを発揮しきれなかったことを踏まえ、ダウンフォースを増やしタイヤを労わる方向性へセットアップを変更。ウォームアップ走行では、その確認作業と決勝で使用するタイヤのスクラブを行い、本番へと備えた。
多くのファンが見守るなか、ホームストレート上ではグリッドウォークやスタート進行が行われ、決勝時間が刻々と迫る。緊張感が高まるなか、パレードラップとフォーメーションラップを経て、2026年シーズン初戦の決勝レースが幕を開けた。スタートドライバーを務めた平木玲次は鋭い反応を見せ、オープニングラップで1台を仕留め、19番手に浮上。上々の立ち上がりを見せた。
公式練習や公式予選ではタイヤのマッチングに苦戦し、十分なペースを発揮できていなかったものの、セッティング変更によって決勝では一定の改善が見られ、前方の集団にも離されることなく喰らいついていく走りを見せた。しかしながらストレートパフォーマンスに勝る「HELM MOTORSPORTS GT-R」ではあるものの、今回のセッティングの仕様により強みを活かせず、勝負に持ち込めない状況が続いた。
そのこともありアンダーカットを狙うべく、当初予定していたミニマムスティントの26周目にピットイン。平木玲次から平木湧也にステアリングを託した。コースに復帰すると序盤同様に安定しており、同じGT-R ×ヨコハマタイヤというパッケージのライバルと遜色ないラップタイムを刻む。以降は最後まで平木湧也が走り切ってチェッカーを受ける予定だったが、ドライバー交代を行った際のピット作業上でミスが判明。そのため再びピットに戻すこととなり、急きょ36周目に2度目のピットイン。後半に追い上げを図る戦略だったが、余分なピットインを強いられた影響で大きくポジションを下げることとなり、27番手まで後退してしまう。
それでも決勝レースペースの良さを活かし、前方とのギャップを縮めることに専念。レースは終始セーフティカー(SC)やフルコースイエロー(FCY)などを挟むことなく、クリーンなレースが展開されていくなか、終盤には平木湧也はなんとかリカバリーを見せて24番手まで順位を回復させ、チェッカーを受けた。決勝にはペースも改善し、ポイント圏内も狙えていただけに悔しさが残る結果となってしまった。チームとしてもピット作業ミスを重く受け止め、改善策を講じる所存だ。今回の悔しさを晴らすべく、チーム一丸となって次戦の富士大会に向けて準備を進めていく。
今回は想定した以上に気温と路面温度が高く、タイヤのマッチングに苦戦する展開となりました。セッションを通じてなんとか良い方向に持っていけるようにセットアップ変更を重ね、決勝では少し取り戻すことができました。玲次がミニマムでスティントを終えて、僕がロングランをするという作戦を採りましたが、ピットのタイミングも悪くなく、コース復帰後のペースも良く感じました。予選での一発の速さには課題が残ったものの、決勝のペースは悪くありませんでした。そのなかでチームのミスにより余分にピットインを強いられてしまい、大きく順位を下げる結果となりました。レースを戦う上であってはならないミスであり、僕自身もとても悔しいです。今後このようなことがないように、チームの体制をより強化して再発防止に務め、次戦以降はさらにひとつでも上を目指してチーム一丸となって全力で戦います。

スタートドライバーを担当して1周目にポジションをひとつ上げ、ペースも悪くなく、前の集団の隊列にもついていくことができました。車種の違いもあり、なかなか抜くことはできませんでしたが、僕が担当したスティント中のペースはトップグループと比べてもそこまで差はなく、昨年と比べてもクルマのパフォーマンスが上がっているなと感じました。ピットでのミスがなければ、ポイント圏内で争えたという手応えもあっただけに残念です。次戦富士は事前テストでフィーリングも良く、タイヤ選択も迷うことはなさそうなので、今回のレースの悔しさを、なんとかいい結果で返したいなと思っています。しっかり準備をして頑張ります。

今回はミスの多いレースでしたし、やりきった感はありませんでした。レース中は良いペースも見られましたし、ポジションこそ容易に上げることができなかったかもしれませんが、ミスなくしっかりと戦うことができていれば、ポイントも獲得することができていたと思います。ピットでのミスは絶対にあってはならないものでしたし、今後はこのようなことがないように徹底していかなければなりません。今年はいい形でシーズンを始められると思っていましたが、まだ課題はとても多いということを見せつけられたレースでもありました。次戦の富士に向けて、できることをしっかりとして準備を進めていきます。

SUPER GT
ROUND 1QF
COMMENTS
YUYA
朝の公式練習で想定していたよりも路面温度と気温が10度以上高く、温度域が合っていませんでした。タイヤも今回は1種類しか持ち込んでなかったので、それで走り切るしかないという状況のなか、セットアップでいろいろ試してみましたが、なかなか対処しきれないというのが現状でした。決勝は厳しい戦いになることが予想されますが、最後まで走り切ってしっかりとポイントを取りに行きたいです。
REIJI
僕は予選Q2担当の予定でしたが、ギリギリあと1台通過できず、走ることができませんでした。ですが、朝の公式練習では、僕が最初に出てワンアタックした際に、グリップ感がまったく感じられませんでした。想定していたよりも路面温度と気温が上がりすぎてしまい、持ち込んだタイヤのマッチングがうまくいってないのかなと思います。公式テストの時に比べて気温が大きく異なるので、その点は予選まで苦労してしまいました。ロングランはまだできていませんが、タイヤライフの落ち幅は大きいので、決勝は苦しい展開になりそうですが、しぶとく攻めて走り切ります。
HIDEO
事前の公式テストは明るい兆しが見えて、もうひと頑張りすれば自力でトップ10フィニッシュも狙えるような結果で、自信を持った状態で今回の岡山に臨みました。ですが、公式練習で結果は落胆を隠せない状況で、おそらく想定外の温度上昇にタイヤの守備範囲が外れてしまったと考えています。コンディションも悪く、とてもトリッキーな路面でしたし、僕たちの持っているタイヤの発動までには、路面はもう少しクリーンな状況で走る必要があり、ロングランで路面が出来上がってくるのを待つべきだったかな、という反省点はあります。いざ予選が始まると、路面も少しずつ整ってくれたおかげで、うまく発動して前との差は縮めることができたので、少し希望も持てる結果で終えることができました。