





「HELM MOTORSPORTS」は、国内最高峰レースである「SUPER GT」のGT300クラスに、NISMOからのサポートを受け、引き続き挑む。
3シーズン目となる、2026年は体制不動。チーム代表である平木湧也が第1ドライバーを、第2ドライバーを平木玲次が務め、引き続き兄弟コンビで臨む。監督もまた福山英朗が采配を振い、浦野夢希がエンジニアを担当することでも変わりはない。
マシンもNISSAN GT-R NISMO GT3のまま、タイヤも横浜ゴムとの強力なパッケージで全8戦を戦っていく。
シリーズ第2戦の舞台は、ゴールデンウィーク真っ最中の富士スピードウェイ。決勝レースは3時間の長丁場で競われる。
岡山国際サーキットで行われた開幕戦では、予選でタイヤのマッチングに苦しみ、20番手に留まったものの、決勝レースでは大幅なセット変更と戦術の駆使によって、次第に順位を上げていくことが期待された。しかし、ドライバー交代と同時に行ったピット作業にミスがあり、再びピットに戻らざるを得ず。その結果、24位で完走を果たすのみのレースとなっていた。
その反省を踏まえ、今大会はしっかり対策を講じて臨んでいるのは言うまでもなく、「HELM MOTORSPORTS」本来のポテンシャルを発揮すべく、全力を尽くす。

予選日の夕刻から下り坂となった富士スピードウェイは、決勝日の明け方まで嵐のような悪天候が続いていたが、早朝には天候は回復へと向かい、晴れ間が差し込んだ。前日のトラブルの影響によりセットアップの確認が十分にできていなかった「HELM MOTORSPORTS GT-R」にとって、20分間のウォームアップ走行は重要な最終チェックの機会となった。前夜遅くまで続いたメカニックの修復作業により、車両は万全の状態に回復。万全の体制で決勝レースへ挑むことができた。
決勝は気温24度/路面温度43度まで上昇。8万3600人の観客が見守るなか、3時間の決勝レースが幕を開けた。スタートを務めた平木湧也はオープニングラップで19番手に浮上し、続く2周目には17番手まで順位を上げる。序盤はヨコハマタイヤユーザー4台による攻防戦の中で粘りを見せて順位をキープした。
ファーストスティントの終盤はタイヤの摩耗が著しく、19周目には20番手まで順位を下げることに。30周目にピットインし、給油時間を短縮したことで全車が1回目のピット作業を終えた時点で17番手につけることができた。レース中盤はFCYが導入される場面もあったが、その後は大きな波乱もなく進行していく。
62周目には、2度目のピットインを行い、平木玲次に最終スティントを託す。安定したラップタイムを刻みながらポジションを維持し、残り30分を前に15番手まで順位を上げた。最終盤には、ライバルのリタイアにより13番手に浮上。後続車両に迫られる展開となるも、平木玲次が冷静なドライビングでコントロールし続けた。
そして17時07分、105周を走破し13位でチェッカーを受けた。予選からの厳しい流れを断ち切り、今季初のポイント獲得へとつなげることができた。セットアップ変更による改善の兆しも見え、チームにとってもポジティブな一戦となった。次戦となる第4戦は、今回と同様にGT-Rとも相性の良い富士が舞台。3か月の長いインターバルを最大限に活かし、さらなるレベルアップを目指して準備を進めていく。
最初のスティントでは攻め過ぎてしまい終盤はタイヤが摩耗しましたが、連続スティントでは内圧調整によりライフをセーブできました。予選ではトラブルがありましたが、メカニックが修復してくれたおかげでトラブルなく走り切れましたし、今季初のポイントを獲得できました。ですが、この結果が今のチームの実力なのかなとも実感しています。さらに上を目指すには全体的なレベルアップが必要ですが、課題は明確なのでしっかりと取り組んでいきたいですね。今回見えた改善の兆しを、3か月後の富士大会に活かしたいです。

僕が担当した最後のスティントは、ペースはあまり良くなかったので、乱さずに集中して走りました。予選でのトラブルに対しメカニックが懸命に修復をしてくれたので、なんとか結果で応えたい思いが強くありました。望んでいた順位ではありませんでしたが、ポイント獲得という最低限の結果は得られました。今回の反省も踏まえ、さらに良い結果を得るため次戦までの3か月を準備期間に充てたいです。上位で戦えるように自分自身も見つめ直して改善していきます。

ポイントを獲得できました。13位という結果以上に、今回はレースの内容も良かったと実感しています。繰り上がりではなく、予選上位の車両とも互角に争うことができました。ドライバーもクルーもみんなが出し切ったからこその成績ですし、ここをスタート地点に頑張りたいですね。次戦は同じ富士でのレースということで、進化の余地も多いと思います。予選順位をさらに意識できればトップ10内で戦えるはずです。その目標に向けての第一歩を記すことができました。

SUPER GT
ROUND 2QF
COMMENTS
YUYA
練習走行では、アウトラップの1コーナーでコースアウトをしてしまった際に、前日の雨の影響で止まり切れず、そのまま壁にぶつかってしまいました。走り出しの感触は悪くありませんでしたし、サーキットサファリの走行前にも、セットアップを大きく変更したことで、良い兆しが見え始めましたが、その後に振動が発生し、ボンネットが外れるというトラブルがありました。しっかりと見直して予選へと向かいましたが、改善は見られない中でのアタックとなってしまいました。自分のミスで流れが変わってしまったので、決勝レースではしっかりと挽回したいです。メカニックも頑張って修復してくれているので、その期待に応えられるようなレースをしたいです。
REIJI
フリー走行で少しアクシデントがあり、その修復と確認作業に時間を取られる形となり、僕の走行時間は少ないまま終えることとなりました。予選でも車両側にトラブルが出てしまい、本来のパフォーマンスを発揮できなかったことはとても残念です。1日を通して、セットアップをアジャストする時間もほとんど限られてしまったことで、予選日の流れを悪くしてしまったのかなと思っています。決勝は3時間レースなので、十分に巻き返せる余地はあると思っているので、ミスなく着実に順位を上げて巻き返したいです。
HIDEO
予選では、朝の練習走行でのクラッシュによるダメージが深層部にあり、しっかりと発見することができませんでしたが、クルマのポテンシャルは昨年よりも高まっているなと確認することができたので、そこはひとつの安心材料でしたね。ですが順位的にも、もう少し上を目指せたのかなと思います。なかなか結果に結びつけることができていませんが、すべてのことは必ず成功につながっていると思っています。ひとつひとつ、すべてが必要なことですし、必ず成功に向かうと信じています。前戦はピットでのミスがありましたが、今後はそういったミスが起きないように、ひとりひとりが注意して取り組んでいく必要があると思っています。