SUPER GT ROUND 5SUZUKA2026.08.22-23

SUPER GT
ROUND 5
RACE REPORT2026.08.22-23

好ペースもトラブルに阻まれた鈴鹿
悔しさを糧に、さらなる前進へ

「HELM MOTORSPORTS」は、国内最高峰レースである「SUPER GT」のGT300クラスに、NISMOからのサポートを受け、引き続き挑む。

3シーズン目となる、2026年は体制不動。チーム代表である平木湧也が第1ドライバーを、第2ドライバーを平木玲次が務め、引き続き兄弟コンビで臨む。監督もまた福山英朗が采配を振い、浦野夢希がエンジニアを担当することでも変わりはない。

マシンもNISSAN GT-R NISMO GT3のまま、タイヤも横浜ゴムとの強力なパッケージで全8戦を戦っていく。

3か月ものインターバルを経て、富士スピードウェイで開催されたシリーズ第4戦で、予選はあと一歩のところでQ1突破ならず。決勝は19番手からのスタート、エアコンの故障、さらにレース中の接触に対し、5秒のタイムペナルティが課せられるという、いわば三重苦の状態となっていた。しかし、終わってみれば、8位というチームベストの成績に。大幅なセット変更が功を奏し、マシンバランスが向上。持ち前の粘り強さが、大いに活かされたのは間違いない。

今季2度目の入賞を果たした結果、サクセスウェイトは22kgとなったが、まだまだ戦える状態にある。そして、わずか3週間のインターバルはドライバーのみならず、チーム全体で高めた士気を維持しているはずだ。鈴鹿サーキットを舞台とする、シリーズ前半戦最後のレースにおいて、「HELM MOTORSPORTS」はもちろん連続入賞を目指す。

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QUALIFYING【公式予選】2026年08月22日(土)
【天気】晴れ時々曇り 【路面状況】ドライ
Q1:
平木湧也/1分58秒914(グループA/10番手)
Q2:
不出走
総合結果:
【総合19番手】
Q1: 平木湧也/ 1分58秒914 (グループA/10番手)
Q2: 平木玲次/ 不出走 -
総合結果: 【総合19番手】

鈴鹿サーキットの夏は、まだまだ続く。しかし、エアコンなしでも前回シングルフィニッシュを果たした「HELM MOTORSPORTS」である。残暑上等! 公式練習が行われた土曜日は朝から雲は多く広がっていたものの、決して涼しいとは言えず、蒸し暑さが残っていた。前戦の富士ではレースペースも良く、ベースのセットアップの要となるような手掛かりがつかめそうという状況で、良い流れをそのままキープする意気込みで臨んだ。

しかし、そんな思いとは裏腹に、公式練習からタイヤのトラブルに悩まされることに。今回持ち込んだタイヤは、初めてレースで実戦投入するタイプのものということもあり、手探りの状態で走り始めとなったばかりか、タイヤの内圧が下がるというトラブルに見舞われた。それにより、公式練習は2度の赤旗も相まって、十分な走行時間を確保できず、セットアップも進めることができないまま、予選を迎えることとなってしまった。タイムも平木湧也が1分59秒799、平木玲次が2分01秒443を記すに留まっていた。

それでも改善を期待してクルマのセットアップを変更し、予選へと歩みを進めた。午後にかけても強い日差しが地面を照りつけ、気温34度/路面温度46度まで上昇した中で予選がスタート。Q1 A組に出走した「HELM MOTORSPORTS GT-R」のステアリングを握ったのは、今回も平木湧也だ。まずは入念にタイヤを温めて3周目からアタックへと入り、1分58秒914をマークして4番手に食い込む。その後もアタックを試み、タイヤのトラブルこそ生じなかったものの、それ以上のタイムは望めそうになく、アタックを終了。

それでもQ2進出圏内可能な順位につけており、突破も確実かと思われた。ところが、終了間際の他車のタイムアップにより、1000分の5秒差でQ2進出を逃すことに……。前戦の富士大会に続いて、僅差でのQ1敗退に悔しさが滲んだ。だが、ここで歩みを止めるわけにはいかない。前戦と同様に強い戦闘力を引き出すために、「HELM MOTORSPORTS」はできる限りの対応策を施して、決勝に向けて準備を進めた。

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QF
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  • DRIVERHIRAKI
    YUYA

    前戦の富士大会から車体のベースはあまり変えず、鈴鹿に向けて少しアジャストをして持ち込みましたが、今回初めてレースで実戦投入するようなタイヤだったので、手探りの状態でした。そんな中で、公式練習の2度目の赤旗が出た際に、タイヤの内圧が下がってスローパンクチャーに似たトラブルが出てしまい、十分に走ることができませんでした。そのためセットアップも進めることができず、思うように走れないまま、予選は『行くしかない!』 という状況のまま予選に挑みました。アタックもいっぱいいっぱいの状態でしたが、自分の中でのパフォーマンスはすべて出し切りました。前戦に続いて僅差で予選Q1敗退となってしまったので、悔しいですね。決勝に向けてロングランはできていないので、ほとんどぶっつけ本番で挑む形にはなりますが、粘り強く頑張りたいです。

    平木湧也
  • DRIVERHIRAKI
    REIJI

    公式練習では、赤旗によって走行時間がとても限られた中でセットアップをすることになりましたが、1セット目に履いたタイヤにトラブルが起きてしまい、使用することができない状態となってしまいました。その後の2セット目と予選の時はそういったトラブルは出ていなかったので、決勝までにヨコハマタイヤさんとともに原因を究明できるように取り組みます。決勝では、そのトラブルが再発しないことを祈るばかりですね。そのこともあり、セットアップやクルマの方向性を調整する時間を取れなかったことも悔やまれます。ですが、前戦の富士大会からベースのセットアップは変わっていないので、決勝では、引き続きレースペースの良さを見せられると思っています。予選は残念な結果で終わりましたが、決勝ではしっかりと切り替えて、しぶとく戦っていきたいです。

    平木玲次
  • DIRECTORFUKUYAMA
    HIDEO

    公式練習での走り始めとしては、前戦富士での良かったところが、まったくないといった状態になってしまい、さらに路面とタイヤの相性なども含めて、本当にこのレースは難しいなと痛感しました。予選に向けてもごくわずかなアジャストをして臨みましたが、想像していたよりもクルマの調子が良くなく、ドライバーも違和感を覚えていたと思います。そのなかで、今までの経験を活かして乗り方をアジャストして、なんとか乗り切ってくれました。予選Q1も突破できなかったという、この結果が我々の持っているものということですね。本当に難しいですね、試練です。ですが、ベストリザルトを獲得した第4戦富士も、今回と同じ19番手からのスタートでしたし、前戦と同様にうまく噛み合うことができれば、良い結果につながると思います。決勝では、チームの持ち味でもある粘り強い走りで追い上げて、精いっぱい粛々とやっていきます!

    福山英朗

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RACE【決勝レース】2026年08月23日(日)
【天気】晴れ 【路面状況】ドライ
【19位完走】

夏休みも間もなく終わりを迎えることもあって、決勝日には3万2000人が来場。スタンドが多くの観客で埋め尽くされる中、「HELM MOTORSPORTS GT-R」は決勝レースに臨んだ。前日に発生したタイヤトラブルについては、正確な原因の特定には至らなかったものの、チームは同様のトラブルを繰り返さないことを最優先に、タイヤの内圧をやや高めに設定するなど、考えられる対策を施して決勝へと備えた。

この日も朝から強い日差しが照りつけ、鈴鹿サーキットは気温34度、路面温度49度という厳しい暑さのなかで、300kmレースが始まった。スタートドライバーを務めた平木玲次は、好調な蹴り出しでポジションをひとつ上げてオープニングラップを終える。しかし、再発防止のために高めに設定したタイヤの内圧が想定以上に上昇したことで、本来のペースを発揮することができず、序盤から我慢を強いられる展開となった。懸命にポジションを守っていたものの、8周目には1台の先行を許してしまう。

ピットでも状況を注視しながら挽回のタイミングを探っていたが、チームはこのまま走り続けるよりも、早い段階で流れを変えることを選択。当初の戦略どおり、ミニマムの周回数でピットインする決断を下した。厳しい状況のなかでも平木玲次は与えられた16周をしっかり走り切ってピットへ戻り、「HELM MOTORSPORTS GT-R」のステアリングを平木湧也へと託した。

後半スティントでの巻き返しを図るべく、チームは前戦富士と同様に早めのピットインによるアンダーカットを狙うことに。しかし、迅速かつ正確な作業で平木湧也を送り出そうとしていた矢先、思わぬ事態が起こる。タイヤ交換の際、タイヤがスムーズに外れず、ピット作業で大きくタイムを失ってしまう。これにより、平木湧也は24番手までポジションを落としてコースへ復帰。狙っていた展開とは大きく異なる状況となったが、それでもチームに諦めるという選択肢はなかった。

平木湧也はフレッシュタイヤのパフォーマンスを引き出し、「HELM MOTORSPORTS」らしく最後まで粘り強く前を追い続けた。全車がピット作業を終えた33周目には22番手を走行。前戦富士でも見せた力強いレースペースを武器に、ここから終盤の巻き返しを図っていく。翌34周目にひとつポジションを上げると、その勢いを維持したまま38周目には21番手まで浮上した。しかし、その先を走る同じヨコハマタイヤ勢との差を思うように縮めることができず、互いに一定の間隔を保ったままレースは膠着状態へ。42周目には前方を走る1台がクラッシュしたことで20番手へとポジションを上げたが、その直後にFCYが導入。その後SCへと切り替えられ、レースはSC先導のままチェッカーとなった。最終的に前方車両のペナルティにより19位という結果となった。

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  • DRIVERHIRAKI
    YUYA

    僕はセカンドスティントを担当しましたが、玲次のスティントで序盤から思っていたよりもタイヤの内圧が上がってしまっていたので、当初予定していたとおりミニマムでピットに入ることを決めました。ピットでは作業ミスがあり、約19秒のタイムロスをしてしまい、大きくポジションを落とした状態でのスタートとなりました。後方で前後の車両と等間隔で走ることが多く、抜くまでには至りませんでした。ただ、トップ10を狙えるほどのレースペースがあったので、ピットでの作業ミスはとても悔しいです。次戦SUGOはタイヤ選びと予選での順位が非常に大切になってくると思います。例年どおりレースは荒れた展開になることが予想されるので、予選ではしっかりとQ1を突破してQ2につなげ、上位グリッドを獲得できるように準備を進めていきたいです。

    平木湧也
  • DRIVERHIRAKI
    REIJI

    スタートではポジションアップをしましたが、そのあと1台、もう1台と先行を許してしまいました。序盤からペース的にもあまり良くなく、タイヤの内圧も想定より上がり過ぎてしまったことで、ペースも上げられずに苦しい展開となってしまったので、課題が残るスティントだったと感じています。ギャップこそあまり変わらない状況でしたが、順位を上げることもできないままミニマムでピットに入ることになりました。ピット作業でも大幅なタイムロスをしてしまったので、レース展開的にも厳しい状態でした。前戦富士では少し光が見えていましたが、今週は予選から含めて良い流れをうまく作ることができませんでした。ただ、クルマ自体のバランスはそこまで悪くはなかったので、次戦のSUGOに切り替えて、練習走行からいい流れを引き寄せられるように、チーム一丸となって頑張りたいです。

    平木玲次
  • DIRECTORFUKUYAMA
    HIDEO

    前戦に比べると、今回は19番手スタートから19位フィニッシュという平凡な結果に終わってしまいました。ピットストップでのハプニング、予想外の内圧上昇といった、どこのチームにでも起こり得ることばかり起きてしまいましたが、それを乗り越えなければなりませんね。ドライバーもタイヤの自由が利かない状況でのスティントとなってしまい、気苦労が多かったと思います。その状況でも出せる限りの力を出しきれたと思っています。勝負事なので山あり谷ありですね。次戦SUGOは魔物を味方につけ、僕たちに良い流れが舞い込んでくれるように願うばかりです。ひとつひとつ経験を積んでしっかりと、謙虚にやっていきましょう。

    福山英朗

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前戦富士でチーム初のシングルフィニッシュを達成した喜びから一転、今回はタイヤトラブルやピットでのタイムロスなど、悔しさの残る結果となってしまいました。それでも、こうした経験も、チームがさらに強くなるための糧にしなければなりません。9月19〜20日に行われる、次回の舞台となるスポーツランドSUGOは、昨年トップ10フィニッシュを果たした相性の良いサーキットです。今回の悔しさを次への力に変えてポイント獲得、そしてさらなる上位進出を目指し、チーム一丸となって準備を進めていきます。

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